【FP3級の取り方】独学でも合格できる勉強法&おすすめ教材を紹介!

💦 お金の知識を身につけるにはどうしたらいい?
💦 FP3級って独学で本当に合格できるの?
💦 FP3級は自分にも役に立つ資格なの?
お金に関する資格は難しそうなイメージがありますが、FP3級は初心者でも独学で合格できる資格です。ただし、FP3級の取り方を知らないとなかなか合格できません。
FP3級とはどんな資格なのかや独学で合格できる理由、具体的な勉強ステップ、おすすめ教材をわかりやすく解説します。
FP3級の取り方が明確になれば、最短ルートで合格を目指せます。

金融関係の職業ではない私も、たった3週間弱の勉強でFP3級を取得できました!
FP3級に合格したときの合格証書です!
学科:55/60点
実技:50/50点
※「きんざい」で受験しました。

FP3級は日常生活に必要なお金の知識を幅広く学べる資格です。専門職だけでなく、家計を見直したい人や投資を始めたい人にも役立ちます。この記事を参考にFP3級の知識を身に付けて、お金に強くなりましょう!
FP3級とは、お金に関する基礎教養

FP3級はお金に関する基礎知識を問う資格です。難易度はそれほど高くなく、誰でもチャレンジできます。まずはFP3級とはどんな資格なのかについて詳しく見てみましょう。
FP3級の基本情報

FP3級の試験を受ける際は「日本FP協会」か「きんざい(金融財政事情研究会)」のどちらかを選んで申し込む必要があります。どちらも資格としての効力は同じですが、実技試験の内容に違いがあります。
【学科:60問】
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
【実技】※ 試験機関によって異なる
- FP協会:「資産設計提案業務」から20問出題
- きんざい:「個人資産相談業務」か「保険顧客資産相談業務」から1つを選択し15問出題
FP3級の学科試験と実技試験は別々に受験することも可能です。学科試験と実技試験のどちらか一方だけ合格した場合は「一部合格」となり、次回以降は不合格だった科目のみを受験できます。
※ 免除制度の期限とは?
学科もしくは実技試験のどちらかに合格した場合、試験日の属する年度の翌々年度末(3月31日)までが免除制度の有効期間です。例えば、2024年度の試験で一部合格した場合、2026年度末(2027年3月31日)までが免除制度の有効期間となります。
学科試験と実技試験の両方に合格すると「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」を名乗れます。
試験機関の選び方|FP協会・きんざい
FP3級の受験で「日本FP協会」と「きんざい(金融財政事情研究会)」のどちらを選ぶべきかは、実技試験の内容と合格率に注目して決めましょう。
FP協会 | きんざい | |
---|---|---|
実技試験の内容 | 資産設計提案業務 | 個人資産相談業務 保険顧客資産相談業務 |
実技試験の問題数 | 20問 | 15問 |
実技試験の合格基準 | 100点満点中60点以上 | 50点満点中30点以上 |
合格率 | 学科:85.4% 実技:85.6% | 学科:49.61% 実技:65%(個人資産) 46.76%(保険顧客資産) |
※ 学科試験はどちらも同じ内容です。
FP協会の方が合格率が高く、初学者や独学者におすすめです。きんざいは会社の指示で受験するケースが多く合格率が低めですが、難易度自体は大きく変わりません。
FP協会ときんざいのどちらで受験するか迷ったときは「FP協会」が無難です。合格率が高くバランスの良い出題内容のため、初心者や独学の方でも安心して受験できます。
FP3級は日常生活にも役立つ!
FP3級は単なる資格としてだけでなく、日常生活のさまざまな場面で活用できる知識が身に付きます。生活での活用例は以下のとおりです。
- 税金や年金について理解できる
- 保険の見直しで無駄な支出を減らせる
- 資産運用や貯蓄の計画が立てやすくなる
- 家の購入や相続などのリスク対策ができる
- 家族や知人のお金の相談にも役立つ
FP3級は専門家になるためだけでなく、自分や家族の生活を守る『お金の教養』として誰にとっても実用的な資格です。
FP3級が独学でも合格できる3つの理由

FP3級が独学でも合格を目指せる理由を解説します。
理由①合格率70~90%と高い
FP3級の合格率は70〜90%とされており、とても高い水準です。FP3級の高い合格率は試験が基礎的な内容を中心に構成されていることや、選択式の問題形式で回答しやすいことが関係しています。しっかりと勉強すれば確実に成果が出やすく、初めて資格に挑戦する方でも安心です。
試験時間が十分に確保されていることも、高い合格率に影響していると考えられます。学科試験は60問に対して90分、実技試験は15〜20問に対して60分と、問題数に対して試験時間が長めに設定されています。じっくり考えて焦らずに解答することが可能です。
「勉強に自信がない」「忙しくてスクールに通えない」という方でも、独学でコツコツ取り組めば十分に合格を目指せます。
理由②試験範囲は基礎知識が中心

FP3級の試験範囲は基礎知識に絞られており、専門的な前提知識がなくてもスムーズに取り組めます。出題内容は税金や保険、年金、不動産、資産運用など幅広いですが、入門レベルの知識が中心です。
例えば以下のような問題が出題されます。
Q1. 定期保険の特徴として正しいものはどれか。
① 保険期間中は解約返戻金が多い
② 掛け捨て型が多い
③ 保険料が年齢によって変動しない
Q2. 給与所得者の所得税の計算方法として正しいものはどれか。
① 総所得金額-給与所得控除-各種控除
② 収入金額-必要経費-各種控除
③ 収入金額-各種控除
Q3. 法定相続人が配偶者と子2人の場合、配偶者の法定相続分はどれか。
① 1/2
② 1/3
③ 2/3
難解な計算や専門用語に悩まされることはほとんどなく、テキストを1冊だけでも合格を狙えます。
理由③教材や過去問が豊富
FP3級の教材は市販のテキストや問題集、過去問サイト、YouTubeの解説動画など豊富にそろっています。価格も手ごろなものが多く、書店やネットで簡単に手に入ります。初学者向けのテキストには図解やイラストが豊富に使われており、専門知識がなくても理解しやすい構成です。

知人はYouTube動画だけで合格できたと言っていました!
FP3級は出題パターンがある程度決まっているため、過去問を解くことで本番でも落ち着いて回答できます。教材が整っていることで自分のペースで学びやすく、スクールに通わなくても合格を目指せる点がFP3級の魅力です。
FP3級の取り方3ステップ

FP3級の取り方を理解して効率よく取得するには試験の全体像を把握し、スケジュールを立てて計画的に勉強しましょう。初心者でも迷わず進められる「FP3級の取り方3ステップ」を紹介します。
ステップ0:試験の全体像と実力を把握する
FP3級をスムーズに取得するためにはまず試験の全体像を知り、自分の現在地を把握しましょう。いきなりテキストを読み始めるよりも、出題範囲や試験の構成を理解してから学習を始めると効率よく進められます。
FP3級の試験問題と解答は公式ページから取得できます。
自分の理解度や弱点を把握し、ムダのない学習計画を立てましょう。
ステップ1:試験日を決めて申し込む

最初に試験日を決めることでゴールが明確になり、学習のモチベーションを保ちやすくなります。
FP3級の試験はペーパー試験の実施がなく、CBT方式(パソコンを使った試験)に完全移行しています。ネットで希望の受験日と試験会場を選択して申し込みましょう。日時と会場には定員があり、先着順です。
試験日を早めに決めることで、無理のないスケジュールで学習が進められます。独学で受験する方こそ、まず試験日を決めてからFP3級の勉強を始めましょう。
ステップ2:短期間で教材を1周する
FP3級の学習を始めたら、まずは短期間で教材を1周してください。試験範囲全体の内容を早めに把握することで、出題の傾向や理解のポイントがつかみやすくなります。

FP3級は自分が興味のある分野や気になるテーマから取り組むと、継続しやすくなります。
FP3級の試験範囲は広いものの、日常生活に密着した基礎的な知識が中心です。最初は完璧に理解することを目指さず、ざっくりと内容をつかむことを意識しましょう。
ステップ3:過去問を解き込む
FP3級は毎年似たような問題が出題される傾向があります。過去問を繰り返し解くことで、出題傾向やよく問われる内容を実践的に学ぶことが可能です。
過去3〜5回分の問題をしっかり解き、間違えたところを重点的に復習しましょう。時間を計って解くことで、本番のペース配分や試験形式にも慣れることが可能です。
知識の定着と試験対策の両方を同時に進められるのが、過去問演習のメリットです。合格を確実にするためにも、過去問を「解く→見直す→覚える」のサイクルで繰り返しましょう。
独学で合格!FP3級おすすめ教材

FP3級は独学でも合格を目指せる資格ですが、自分に合った教材選びが大切です。初心者でも取り組みやすいおすすめ教材をタイプ別に紹介します。
初心者にやさしいテキスト
FP3級の学習を始めるなら、初心者にやさしいテキストを選びましょう。おすすめのテキストは以下のとおりです。
「みんなが欲しかった! FPの教科書 3級」はイラストや図解、カラフルな板書で難しい内容も視覚的にイメージしやすくなっています。各章ごとに例題や確認問題が掲載されており、知識の定着を図りながら学習を進めることが可能です。

私はこのテキストと問題集で合格しました!
学科だけでなく実技(FP協会・きんざい両方)にも対応した内容で、1冊で試験対策が完結します。
効率的に学べる動画教材

効率よくFP3級を学ぶには動画教材がおすすめです。文章だけでは理解しにくい内容も、講師の解説を聞きながら学ぶとスムーズに身に付きます。
「ほんださん / 東大式FPチャンネル」は東京大学卒・1級FP技能士のほんださんが運営する、FP試験対策専門のYouTubeチャンネルです。本質を重視した解説で「なぜそうなるのか」を考えながら学べるように工夫されています。
真面目に解説しながらもクスッと笑えるポイントがあるため、飽きずに楽しみながらFP3級を学べます。
スキマ時間に使えるWebサイト
FP3級の勉強を日常に取り入れるなら、スキマ時間に使えるWebサイトの活用が効果的です。通勤中や待ち時間などの短い時間でも手軽に学習ができます。
「FP3級過去問道場」は無料のオンライン過去問演習サービスです。学科・実技両方の過去問に対応しており、最新の法令も反映した問題が多数収録されています。
パソコンでもスマホでも利用でき、アカウント登録していれば間違えた問題や苦手分野を自動で記録・管理することが可能です。
FP3級を取る前に知っておきたい疑問と回答

FP3級を目指すにあたって気になる疑問に回答します。
どのくらい勉強すればFP3級を取れる?
FP3級は一般的に30〜60時間程度の学習時間が必要とされています。試験範囲は広いものの出題される内容は基礎的な知識が中心のため、しっかり計画を立てれば短期間でも合格が可能です。

私は毎日1〜2時間の学習で、3週間で合格できました!
1日1時間ずつ勉強すれば1〜2カ月ほどで合格ラインに到達できます。週末にまとめて学ぶスタイルでも、効率よく復習すれば問題ありません。学習時間よりも「どれだけ集中して取り組めるか」が大切なポイントです。
FP3級の学科と実技は別々に受験できる?

FP3級の学科と実技は同日に受験するのが一般的ですが、別々に受けることも可能です。どちらか一方だけ合格した場合でも、免除制度によって翌々年度末まで有効とされています。
※ 免除制度についてはFP3級の基本情報をご覧ください。
学科だけ先に合格し、次回の試験で実技に挑戦するスケジュールでもOKです。ただし、最終的に両方に合格しないと資格は取得できないため、計画的に勉強を進めましょう。
個人的には学科と実技の両方をいっぺんに受験するのがおすすめです!FP3級は比較的短期間で合格できる資格のため、短期集中で取り組む方が効率が良いと思います。
FP3級の資格が役立つ仕事は?
FP3級の資格は金融や保険、不動産などお金に関わる仕事に幅広く役立ちます。FP3級で学ぶ内容は実際の業務でも必要とされる基礎知識が多く含まれているからです。
金融機関では融資相談や資産運用アドバイス、顧客のライフプランに基づいた金融商品の提案などでFP3級の知識が生かせます。保険会社や代理店では生命保険や損害保険の提案時に、顧客の家計や将来設計を考慮したコンサルティングが可能です。
一般企業の総務・人事・経理部門でも社員の福利厚生や退職金制度、企業型確定拠出年金制度の運用など、社内の資産管理や従業員向けアドバイスに役立てられます。就職や転職時のアピール材料にもなり、自己投資としても価値があります。
FP3級の取り方を知ってお金の教養を身に付けよう!

FP3級はお金の基礎知識を身につけたい人に最適な資格です。FP3級の試験内容は実生活に役立つテーマで構成されており、独学でも十分に合格が目指せます。
- ステップ0:試験の全体像と実力を把握する
- ステップ1:試験日を決めて申し込む
- ステップ2:短期間で教材を1周する
- ステップ3:過去問を解き込む
初心者にもやさしいテキストや動画教材、Webサイトを活用すると、効率的にFP3級の勉強ができます。1カ月あれば十分に合格を目指せるので、忙しい方でも挑戦しやすい資格です。

日々の暮らしや将来設計に役立つ知識を得られるFP3級は自己投資としても価値があります!
FP3級の取得をきっかけに、お金に強い大人を目指しましょう!